- 計画を立てる
まず、旅の目的(どこへ行って何をしたいのか)を決めます。その目的によって旅行時期や日数が変わることもあるからです。
仕事や学校が休みだからこの時期に行く、という人がほとんどだとは思いますが、
たとえばメジャーリーグなど特定のスポーツ観戦をしたければシーズン中に、
スキーやスノーボードなどを楽しみたければ冬、などどいうように目的によって季節を考慮する必要があります。
とりあえず観光をしたい、という人も要注意。いわゆるオフ・シーズンは、航空券やホテルの宿泊代が比較的安価で
予約も取りやすいというメリットがあるものの、現地に行ってみたら目当ての観光施設がお休みで閑散としていたり、
ツアーを申し込もうと思っていたらオン・シーズン限定のツアーだった、というようなこともありえます。
アメリカの場合、特に11月のサンクス・ギヴィング(感謝祭)/ Thanks Givingや
クリスマスから年始にかけては休業する施設・サービスが多いので注意してください。
旅行日数を決める際のポイントは、日本との時差と現地での移動時間でしょう。日本からアメリカへ行く際のフライト所要時間は西海岸で約9時間、東海岸で約15時間。
途中日付変更線を超えて時間をさかのぼることになるので、現地到着は日本を出発した日と同じ日になります。
特に西海岸の場合、同日の午前中に到着するので初日を丸一日観光に当てられると思いがちですが、
実際は時差ぼけで観光どころではないことも多々あります。
帰路についても西海岸、東海岸ともに現地の午前中出発というのが一般的なため、その日は観光のための時間はほとんどありません。
このことから、到着日と出発日をのぞいて実質的にどれくらいの時間や日数を観光に使うことができるのかを考えて
プランを立てることが必要になってきます。
現地で一日にあちこち移動することはあまりおすすめできませんが、やむを得ない場合は、その移動手段や所要時間なども計算に入れてください。
移動移動で観光するより合計移動時間のほうが長かった…という結果にならないように。
日程に余裕があれば、最終日に何も予定を入れない日をつくるとよいでしょう。このような日があれば、
時間の関係で行けなかったところやもう一度行きたいところに行くことができます。
特に何もすることがなければ散歩をしたり、カフェでゆっくりとお茶を飲んだりするだけでもよいと思います。
せっかくの旅行だからとあれもこれもと欲張りたくもなりますが、あちこちを駆け足で回っても
中途半端に終わってしまうだけ。余裕のあるスケジューリングをすることで、結果的に
充実度の高い旅になるのでは。
- パスポートを申請する
パスポートは、海外旅行では「命の次に大事なもの」といわれるほど大切なもの。
日本国民であることを証明する身分証明書であり、これがなければ国外に出ることもできません。
申請の手続きは、住民票がある都道府県庁の旅券課で行います。申請から取得までの期間は約1週間ですが、
諸事情により2週間以上かかることもあるので早めに取得しておきたいものです。
一般旅券と呼ばれるパスポートには、有効期間が5年間のもの(発行手数料は10,000円。12歳以下は5,000円)と
20歳以上を対象にした10年間のもの(発行手数料は15,000円)があります。どちらも、
有効期間内であれば何回でも渡航できることになっています。
旅券申請に必要な書類は下記の通り。
| 戸籍謄本又は抄本 | 1通 | 本籍地の市区町村の役所で取得します。 |
| 住民票 | 1通 | 6ヶ月以内に発行された本籍の入ったもの。 |
| 顔写真 | 1枚 | 6ヶ月以内に撮影されたもの。サイズは4.5cm×3.5cm。 |
| 身元確認書類 | 1点 | 運転免許証などの写真入り証明書。写真入りのものがない人は健康保険証などを2点。 |
| 未使用の官製ハガキ | 1枚 | 表に自分の住所と名前を記入する。 |
そのほか、申請時に印鑑が必要な場合があります。
パスポートを以前取得したことのある人は上記書類のほか、そのパスポートも持参します。
申請後、約1週間で提出したハガキが送られてきます。指定された受領日以降に、このハガキと
申請時に渡された受理証を持参して必ず本人が受け取りに行きます。この際に発行手数料を収入印紙で支払うことになります。
万が一現地でパスポートを紛失したり、盗難にあったりした場合はすぐに現地の日本大使館・領事館に連絡を。
指示に従って再発給の手続きをとりましょう。
<ビザについて>
ビザ(VISA)とは、国が発行するその国への入国許可証のことです。アメリカのビザには、観光、留学、就労、移民などの
数種類がありますが、観光、商用での90日以内の滞在であれば、通常不要になっています。
- 航空券を手配する
航空運賃には「正規運賃」と「特別運賃」の2種類があります。正規運賃というのは、個人客が航空会社の窓口で
購入できるもののことですが、かなり高額で一般的ではありませんので、ここでは特別運賃について触れたいと思います。
<ペックス(PEX)運賃>
Purchased Excurtion Fareの略で、特別回遊運賃と呼ばれるもの。航空会社公認の正規の割引運賃で、
他社便への変更は不可、予約後3日以内に購入すること、有効期限は3ヶ月、などの制約がありますが、
ピーク時(お盆休みや年末年始など混雑時)でも座席を確保しやすいというメリットがあります。
<格安航空券 >
予約の変更や料金の払い戻しなどが不可能といういくつかの制限もありますが、何といっても値段が安いということが
最大のメリット。ただしピーク時には値段が大幅に上がることが普通です。
- 現金、トラベラーズ・チェック、クレジットカードを用意する
アメリカの通貨単位はドル / dollar ($)とセント / cent (¢)。1ドル=100セントです。
主に使われる硬貨の種類は、
1¢ (通称ペニー / Penny)、5¢ (ニッケル / Nickel)、10¢ (ダイム / Dime)、
25¢(クウォーター / Quarter)です。ほかに50¢、$1硬貨もありますが、ほとんど使われていません。
紙幣のほうは、$1、$5、$10、$20、$50、$100がありますが、通常使われるのは$20くらいまでです。
実際は$500、$1,000、$5,000の紙幣もあるのですが、普段目にすることはないでしょう。
両替は、外貨窓口のある銀行、空港、現地ホテルなどもできます。
<クレジットカード>
アメリカは、日本以上にクレジットカードの普及が進んでいて、単に支払いをするためのものというだけでなく、
持ち主の信用を保障するものという認識があります。そのため、ホテルの予約などは
クレジットカードがないと困難な場合もあります。もっとも一般的なカードはビザカード、マスターカード、アメリカン・エキスプレスです。
JCBなどの日本のカード会社発行のカードは使用できるところはほとんどないのが現状です。
<トラベラーズ・チェック>
トラベラーズ・チェックとは、海外で使える旅行者用の小切手のことで、券種には$10、$20、$50、$100、$500、$1,000があります。
ほとんどの場面で現金同様に使えますが、万が一紛失したり盗難にあったりした場合でも、あらかじめ手続きをしておけば
再発行が可能という点が現金とは違うところです。
ただし小さなお店で買い物する時やバス、タクシーに乗る時などには使えないことがあるので注意してください。
トラベラーズ・チェックは銀行の外国為替の窓口で購入でき、外貨窓口がない地方銀行などでも取り寄せてもらうことができます。
また、成田空港及び関西国際空港内の銀行でも購入可能。券種によって綴りで購入することになっているので、事前に券種の組み合わせを考えておくとよいでしょう。
使い方ですが、トラベラーズ・チェックにはあらかじめ金額が記入されていて、2か所のサイン欄があります。
このうち1か所には購入後すぐにサインをします(全枚数、パスポートと同じサインにすること)。もう1か所には
実際に使う時に受取人(お店での支払いに使うのであれば店員)の目の前でサインをします。あらかじめ
記入されていたサインと受取人の目の前でしたサインが一致して初めて現金と同じように使うことができるのです。
この際、パスポートなどの身分証明書の提示を求められることがあります。
ちなみに、トラベラーズ・チェックを使って買い物などをした場合、おつりは現金になります。
また、トラベラーズ・チェックは銀行などで現金化することも可能です。
- 海外旅行損害保険に加入する
海外旅行損害保険とは、旅行中の病気やけがなどの医療費、盗難にあった場合の保証などをカバーするもの。
たとえ短期間の旅行でも、また細心の注意をはらっていたとしても、旅行中にはどんなトラブルが起こるかわかりません。
あとで痛い目にあわないためにも「自分だけは大丈夫」などと思わずに、必ず事前に加入しておくようにしましょう。
この保険は旅行代理店で扱っているので、航空券を購入する時に一緒に申し込んでおくとよいでしょう。
- 荷物をまとめる
まず、絶対に忘れてはならないものが、パスポート、航空券、お金(トラベラーズ・チェック、クレジットカード)。
何を忘れても、これらだけは持っていれば大丈夫、というくらい大切なものです。海外旅行損害保険証や筆記用具も忘れずに。
衣類は滞在場所・時期の気候にあわせたものを。観光するのであれば、ジーンズやスニーカーなどの
動きやすいものが基本。靴は必ず履きなれたものにしてください。あえておしゃれをする必要はありませんが、
ドレスコードのあるような施設を利用する予定のある人は、ドレスやジャケット、それにあわせた靴なども必要です。
あとは、洗面・入浴用品(ほとんどのホテルに備えつけられているものですが、せっけんなど
肌に合わない場合もあるので)、雨具など。ビニール袋やウェットティッシュなどもあると意外に便利。
<かばんについて>
海外旅行といえばスーツケースを持っていく人が多いですが、あまりこだわる必要はないと思います。
特に空港からホテルまでタクシーではなくバスや電車などを利用する予定の人にとっては、
むしろボストンバッグなどのほうが動きやすいということもあるでしょう。
ただ、高級ブランドのバッグは「お金を持っている日本人」というイメージを与え、犯罪の標的になりやすいので
なるべく避けてください。
バックパック(リュック)類も注意が必要。両手が使えるので非常に便利なのですが、
後ろのポケットに入っているものなど、たとえファスナーがついていてもスッと盗られる可能性があります。
貴重品は自分の目の届かないところには入れないように。
荷物は「少なく軽く小さく」が基本ですが、あまりぎゅうぎゅうにつめこむのは考えもの。
パンフレット類を持ち帰ったりおみやげなどを買ったりすることを考慮して余裕を持ってパッキングする、あるいは
小さくおりたためるサブバッグを入れておくとよいでしょう。なお、かばんには名札(氏名と連絡先を
英語で書いたものが望ましい)をつけておくことをおすすめします。
- 日本出国からアメリカ入国
出発予定時刻の2時間前までには必ず空港に到着するようにして、航空会社カウンターで航空券を提示して
搭乗券を受け取ります。スーツケースやボストンバッグなど大きな荷物はここで預けることになりますので
パスポートや貴重品、その他機内で必要だと思われるものは入れないようにしてください。
カウンターでのチェックインが済んだら、セキュリティ・チェックを通り、出国審査を受けます。
ここでは、パスポートと往復航空券を提示して出国スタンプをもらいます。
出国審査を終えるといよいよ搭乗となります。
さて、機内ではI-94と呼ばれるアメリカ出入国カードと
関税申告書という2種類のカードが配られます。
これらはアメリカに入国するにあたって不可欠なものですので、折り曲げたり、紛失したりしないようにしましょう。
ちなみにこのカードは航空会社のカウンターでも入手できます。また、旅行代理店などからあらかじめ受け取っている場合は
もらう必要はありません。目的地到着の前までに必要事項を英語で記入します。
アメリカ到着後の空港での流れは、各空港によって多少異なります。以下に
一般的なものを書いておきますが、シアトル・タコマ国際空港での流れについてはTRANSPORTATIONを
ご覧ください。
現地に到着して、飛行機から降りたらまず入国審査 / Immigrationを受けます。
ALIENと表示されている外国人専用の場所に並び、パスポート、出入国カード、航空券を提示します。
ここでは、旅行の目的や滞在日数、滞在先などを聞かれます。
入国審査を終了したら、バゲージ・クレーム / Baggage Claimへ。
日本出発時に預けた荷物をカルーセル(ベルトコンベア式のターンテーブル)からピックアップします。
このカルーセルは複数あり、フライトによって分けられているので、自分が利用したフライトナンバーの表示を
注意して見てください。
荷物を受け取ったら、今度は税関 / Customへ進みます。
税関では、税関申告書を提示し、持ってきたものについての質問を受けます。通常は何事もなくスムーズに
終わりますが、まれにかなり細かいことを聞かれたり、荷物を開けられて調べられたりすることもあるので
質問には正直に答えるようにしてください。
以上のプロセスを終了すると正式にアメリカ入国となります。